誰もが主役になれる場所

修士1年の春、研究に躓き落ち込んでいた私は新しい出会いが欲しい一心で入校を決めました。初授業でまず驚かされたのはその多様性です。私みたいな小心者もいれば野心家もいる、国籍、専門分野にいたっては全くバラバラ。誰かと話す度に知らない世界を教えてもらえるのが楽しかったです。

春タームの授業はとにかく必死でした。慣れないグループワークや考えたこともない社会問題、そして英語…しかし生徒も教員も優しく耳を傾け、意を汲み、言葉をつなげてフォローしてくれます。むしろ制限された語彙力だからこそ正直に、シンプルな自分の意見を伝えることができました。夏・秋タームはいよいよプロジェクトを想定してグループディスカッション三昧です。この中で鍛えられたのが自分と向き合う力でした。私が学んだのは『前に立たないリーダーシップ』です。先頭に立って指示するのではなく、例えばチームの士気を下げないようポジティブな発言をする、誰にでも出来ることを誰もやらないくらい丁寧に仕上げてみる、小心者の立場から弱者の気持ちを代弁してみる…毎週が『いかにチームに貢献できるか』の小さな挑戦でした。新渡戸スクールが素敵なのは、そんな陰の努力も必ず誰かが見ていて評価してくれることです。おかげで、どんな状況においてもチームワークに貢献できる自信が付きました。

そして新渡戸スクールで得た最も大事なものは、友達です。視野を広げてくれ、夢を語り合い、励まし合い、大学生活の思い出を彩ってくれた大切な友達です。席を同じくしたのは一年足らずですが、一生もののつながりの予感がします。そしてこの信頼関係がまさに、組織形成力の成長の現れだったと思います。たとえ仮想のプロジェクトでも手を抜く人はいなかったので、会社での仕事の疑似体験のようでもありました。組織として共働する力は今後、社会に出てからも大きな武器になると思います。

この1年で私は、大きな視野と知識を得たうえで自分の能力や目指す道を明確にすることができ、それは同時に『成せば成る』という自信にもつながりました。

さらに実用的なメリットとしてはTOEICが900点を大きく超え、グループディスカッションの経験は就活にも大いに役立ちました。

最後に、新渡戸スクールはどんな人にも開かれています。真面目さも破天荒さも受け入れ、評価し、すべてのアイデアを『どうやって実現可能にするか』と考えサポートしてくれる場所なのです。

 

宮尾 珠央

保健科学院 生体量子科目群 修士課程

新渡戸スクール基礎プログラム第4期生